2013年8月3日土曜日

商店街じゃなくて店が並んでるだけ

日本では気づかなかったが、商店街というのはある種の社会的発明だ。
アーケード(パッサージュ)がそういう発明だというのはよく知られているかもしれないけど、例えば、日本で2・3店舗が”軒を列ねている”ようなところでも、多くの場合は独立した店舗がただ並んでいるという状態を超えて、共同して顧客が買い物するのに便利な状態を作り出していて、それは商店街と言っていい。
そのことに、サウジの地方都市(カフジAl Khafji)に行った時に気づいた。



カフジの中心街はこんな感じ。こんな通りが、いくつか、総延長で1~2kmくらいあるのかな?商店数は百以上はある。人口6.5万人くらいの街としては結構大きいと思う。
さて、「独立した商店がただ単にたくさん並んでいる状態」というのはどういうものかというと、下のような状態。


段差。店ごとに店の前の軒部分の地面(歩道と呼べない)の高さが違う。
店の前の歩道までオーナーのものだから、どう作るかは自由なわけだ。
足元に気をつけないと歩けない。店を見ながら歩いたら絶対に転ぶ。
日本でこんな商店街ないでしょう。

まあ、ただの段差だったら転ぶか転びそうになるくらいで済むけど、


突然なくなることもあるので、気を抜いてると落ちる事もあるから、サウジの地方都市の街を歩く時は絶対に足元を見て歩かなければいけない。
商店街なら歩道となっているはずのところまでオーナーの持ち物なんで、更地にされるとこうなっちゃうんだね。


これがどんなに顧客にとって不便になり、集客上不利益になっているのか教えてやりたい!商店街という発明を教えてやりたい!
と思ったけど、地元の人はこの通りを歩きまわることなんてほとんどないんだよね。
車で流して、目当ての店を見つけて駐車して買い物するから。
客が徒歩じゃないなら、商店街やアーケードという発想がなくても、商店は特に問題ないね。

サウジの都市化は近年急速に進んだので(人口が30年で倍になった)、家族や友人と連れ立って歩きながら買い物するような場所の需要というのは、アーケードなどが発達する前にショッピングモールに回収されてしまったのだった。


↑このショピングモールはカフジではなくアルコバール市至近のダーランDahran市のダーランモール。
カフジはクウェート国境の町で、車で1時間半も走ればクウェート市街に着いてしまうし、サウジ人はパスポート無しでクウェートにいけるので、サウジ人は買い物にクウェートに行くのだという。
逆に、クウェート人は、物価が安いサウジに日用品や食品を買いに来ることがあるとか。


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